好きだった人の事を思い出す音楽

私が自分の恋愛をふり返ってみる時、思い出す音楽がある。
と言うよりも、その音楽を耳にすると彼を思い出すと言った方が正しい。
そして、いつも鏡に向かって丁寧に髪の毛をブローしている自分を思い出すのだ。


確かに、恋をしている時は髪の毛が長かった気がする。
ストレートの時とウェーブがかかっていた時があったけれど、いつもそれを大切に手入れしていた。
そして出かける前には、丁寧に丁寧にブローするのだ。
バックにはいつも音楽。

だからであろうか、その音楽を聴くたびに当時のことを思い出してしまうのである。
でも、結局は皆悲しい終わりを告げた。
でも、それも今となれば良い思い出だったと思う。
確かなことは、そうやって傷付きながらもちょっとずつ成長できたと思うからである。

もう昔好きだった人の顔を誰一人覚えてはいない。
たぶん道端で遭遇したとしても、気が付かないことだろう。
相手だって分からないと思う。
私も随分変わったのだから。

そう言えば、私は付き合っている時彼の前で一度も化粧を落としたことが無かった。
自分に自信があまりなかったという事もあったのだが、絶対に出来なかった行為である。
それと同じように、食事を一緒にするのも好きではなかった。
全く美味しいとは思えないし、苦痛の他の何者でもないのだ。

私は変わっているのだろう。
一週間も一緒にいたら、たぶん2.3キロは体重が減っただろうと本気で思う。
始めて、化粧を男性の前で落としたのも一緒にご飯を食べで美味しいと味が分かったのも、主人だったと今思い出した(笑)
だからであろうか、長年一緒に暮らしているのに体重は増加して行くばかりだ。

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