彼の携帯
彼氏や旦那さんの携帯はみるものじゃないってよく聞くけど、あれは本当だと思う。
だけど、見て良い事はないとわかっているけど、見てしまうのはなぜなんだろう。
まさに私がその経験者だ。
付き合い始めの彼はとってもマメな人だった。
朝はおはようのメールから始まり、仕事の休憩時間も欠かさず電話かメールをくれた。
同僚から、マメな彼で羨ましいなんていわれたりもしていたし、確かにその頃私たちはラブラブだった。
もちろん夜も必ず電話をくれていた。その頃は。
付き合い始めて3ヶ月くらいしてから、彼からのメールや電話は徐々に減ってきた。
だけど、ちょうど同じくらいのタイミングで、私の仕事がかなり忙しくなり残業が増えたこともあり、
あまりその事を気にする余裕がなかった。
交際3ヶ月だし、一旦関係が落ち着く頃だしな~と、楽観的な自分がいた。
ある週末、彼の家にお泊りに行った。
今まで彼の携帯を気にしたことは一度もなかったのだが、その日彼の携帯はやたらメール着信音がなっていた。
それだけならまだしも、私の様子を伺うようにしながらコソコソ内容を確認している彼。
ここで、幸か不幸か、女の勘が働いてしまった。
いつもはお泊りのときは一緒にお風呂に入るのだが、今日は適当なうそをついて一人で入ってもらった。
パンドラの箱を開けるチャンスを自らつくり、一呼吸おいて彼の携帯を手にした。
「やっぱりな」心の中でつぶやいた。
想定の範囲内ではあったが、ロックがかけられていた。
だけど男の人ってなぜこうも詰めが甘いのだろう。自分の誕生日を暗証番号にするなんて、
どうぞロック解除してださいと言っているようなものだ。ものの10秒でロックは解けた。
そこからは、黒のメールがわんさか出てきた。
相手は、5個年下の、合コンで出会った大学生というところまでわかった。
「年下って興味ないんだよな」という彼の発言を思い出す。嘘つき。
これだけこの年下ガールと朝から晩までメールしていれば、そりゃぁ私に連絡する余裕はなくなるよなぁと妙に納得。
その彼とは付き合いが浅いのが幸いだった。
情がわくほどの深い付き合いでもなかったので、未練なくスッパリ別れることができた。
やっぱり人の携帯見てもよいことは何一つないなと思い知らされた恋愛だった。
酒の勢いでボストンの思い出できました
会社の友達と二人で六本木に飲みに行くと、必ず彼女はいなくなります。
もちろん、しばらくすると帰ってくるけど、その間私は、お店の中に残されるのです。
大抵は、その時彼女が一緒に誘った友達と過ごしているのですが、先日いったのは、狭いショットバーだったので、ばらばらに一度なるとなかなか一緒にいることができない状態。
一緒にきたアメリカ人と二人で、ツーショットになってしまったのですが、それがいいように転がってしまったのです。
仕事の彼しか知らなかったのですが、意外といろんな面を持っていて、話せば話すほど面白い。
あっという間に、次にアメリカ出張したときに遊びにいく場所と、日本出張に来た時に連れて行く場所を決めたころ、みんなと合流して、次の店へ。
最後にラーメンを食べるのはどうやら日本人だけらしく、その日は、ラーメンを食べることなくお開きになりました。
かなりみんなアルコールが入っていたので、この時の会話を彼が覚えているかわからなかったのですが、次のアメリカに行った際に、ちゃんと覚えていてくれました。
二人で出かけたボストンは、散策をしながら歩くのにぴったりの町。
時期もよかったので、ボストン中を二人で歩き回りました。
アメリカの素敵な歴史を知り、町をこんなにゆっくり見たのは初めだったのですが、何より彼がいつもそばにいてくれるのがうれしかった。
とても遠い遠距離恋愛でしたので、長続きはしませんでしたが、お互いに楽しい思い出として残っています。