夫と浮気相手の対決
私の友達はこれまでもいくつもの修羅場をくぐり抜けてきました。
しかし、今回だけはそうはいかなかったようで、浮気がご主人にバレて離婚という結末になりました。
しかも浮気相手はご主人の仕事仲間です。
ご主人は花の生産会社を経営していて、浮気相手はその花を卸しているフラワーショップの店員さんです。
かなり若いので、私もびっくりしました。
友達は元ヤンの雰囲気を持つキレイ系ですが、年の差は10歳以上だと思います。
実はご主人が商工会の役員をしており、商工会の事務員さんから商工会費が3年分も未払いだと知らされ、妻を怪しむようになったのです。
商工会費は妻である私の友達に渡していたはずなのに、そのお金を使い込んでいるわけです。
通帳記入してみるとカード会社からの請求も多く、不審に思ったご主人は、なんと盗聴器をしかけました。
盗聴器に録音された妻と浮気相手の会話を聞いて、ご主人は浮気相手のお店に怒鳴り込みました。
浮気相手と取っ組み合いのケンカになり、警察までくるほどの大騒ぎになりました。
田舎だけに噂はすぐに広まり、何一ついいことはありませんでした。
商社マン
仕事ができる男はモテるが、それ以上に忙しすぎる男は浮気をする暇がない。
ビジネスマンの数%しかいない逸材だと思うが、日本を動かすくらいのビックビジネスを抱えるビジネスマンは浮気をする暇などないのだ。
労働基準的に、違反であるというくらい働く人は実際にはかなり多い。
一線で活躍する商社マンなんかはそうだ。
仮に、旦那が出張ばかりの商社マンだとして、疲れている夫にできることは、とにかくゆっくり寝てもらうこと。
こちらのことを気にせずにベッドに倒れこんでほしい。
心ゆくまで眠りに落ちれるように、シーツに使う洗剤や、寝室の湿度、照明まで日々探求するのもなんだか楽しそうだ。
ビジネス情報番組で、海外派遣されている商社マンの特集が放送されていた。
想像以上のハードワークだった。
3年ごとにベトナム、シンガポール、カナダ、ドイツなど全く違う区域に派遣される。
そのたびに一緒に移動している奥さんにもインタビューしていた。
あっけらかんとしていて、どこか落ち着くお母さんのようだった。
引越が続けば神経質になったり、ストレスが溜まりそうなものだが、良い意味で「無神経そう」なその奥さんは、ハードワークすぎる旦那さんにぴったりだと思った。
休日は現地スタッフを自宅に招いて日本の家庭料理を振る舞う。
英語以外の言語が母国語になっていようとも、その奥さんはなんとなく雰囲気で会話していて、しかも爆笑するほど楽しそうな様子だった。
そんな他愛もない会話からこぼれてくるヒントを、ホームパーティーの合間にメモを取る旦那さん。
翌朝には新しいビジネスになりそうだと日本の本社へ連絡を入れる。
あぁ、こういう人たちによって世界は動いているんだと初めて知った。
どこに転勤になっても楽しめるし、生活する場所が変わるだけよ!と笑う奥さんを見ると、私が男性だったらこんな人と結婚したいと、そう思った。