衝撃の映像
最近、南海トラフ地震に加えて、富士山噴火について、解説をじっくりするコーナーを設けるニュース番組が増えた。
世界自然遺産に登録される見通しとなっている富士山。
影響はないのだろうか。
九州では熊本の阿蘇山や鹿児島の桜島が現在も活火山として警戒されている。
桜島は毎日のように灰が降っているそうだ。
そして、九州の人間が忘れてはいけないのが、長崎の雲仙普賢岳。
私は産まれる前だったが、地元の消防団の人の話などはよくローカルニュースで特集として紹介される。
大規模な災害を忘れてはならない、という戒めのために、時々振り返ることは大事だ。
活火山といえば、九州という意識だったし、富士山は眺めると雄大でどっしりしている。
休火山だと私は思っていたぐらいだ。
ニュースで放送される富士山噴火シミュレーションの映像は、見るに堪えないほどむごい結果になっている。
当然、最悪の想定をしてある。
先の震災では「想定外の被害」と言われたから、一番悪いシミュレーションをしおくのは大事だと誰もが実感しているので、思わず映像に見入る人も多いと思う。
山梨県、静岡県、共に足を踏み入れたことがないので、距離感がはっきりと想像できないのだが、映像では東京への影響を中心に描かれている。
噴火して火砕流が流れて街が埋まる様子だけでなく、長らく黒煙状態の灰が舞うことで、航空機を飛ばすことができない。
数年前に、北欧で火山が噴火した際に、ヨーロッパではすべての飛行機が飛べなくなって、帰国できなくなったというニュースを見た。
あの状態になってしまうことで、困るのは物流だ。
東京から、または東京への物流がストップしてしまうと日本経済は大混乱に陥る。
株価は暴落し、国債格付けもマイナスされ、最悪の状態になるというのだ。
ニュースだから、人の死傷者などに関してはあえて伏せて、経済のシミュレーションを中心に報道したのかもしれないが、映像が頭から離れなくなるほど、衝撃的だった。
憂鬱な気持ち
事を終えてお互いにシャワーを浴びたら余裕が出来てきて、相手の素性が気になってきた。
どうしてそんなにヨレヨレの服と下着を着て、カバンもぼろぼろなのかと。
すると驚いたことに、2年くらいは同じ下着と服なのだという。
もちろん洗濯はしているらしいが…。
なぜ?と問うと、所謂家出娘で、出会い系の援助で生計を立てて、ネットカフェに暮らしいるというのだ。
そして日々の楽しみも仕事を兼ねたセックスくらいなのでうつろな印象なのだろうと。
私はこうゆう娘がいることをテレビの報道番組の特集などで知っていたがまさかその歯車の一つになるとは思いもしなかった。
自分が結婚して娘が出来た時、こんなことになったらどうしようと考えた。
彼女には早く家に帰るか、安定した生活をして欲しい。
タバコの煙を眺めながら私は少し陰鬱な気持ちになった。
そもそも、こういう生活スタイルが長続きする訳もない。
リスクが高すぎるのだが、本人はリスクという言葉さえ知らなかったので、教育水準が思わず垣間見えてしまった。
学歴が全てではないが、向学心が無ければ、それ相応の生活ステージでしか生きていけないのかと思うと、日本社会は平等そうに見えて平等ではないことに改めて気づく。
横道にそれることがカッコイイという価値観ならばいいのだが、そこのステージから脱却したいと思っている人も多いのかもしれない。