職場のお局さん

私の職業は保育園の先生だ。
小さな頃から、自分もまだ子供なくせに、他の子供のお世話が大好きだった。
当時は父と母に、妹か弟が欲しいと何度もせがんでいたものだ。

だから、高校生の頃に進路を決める時、私は迷わず短大の保育課を選んだ。
必修科目にピアノがあり、今までほとんどピアノを触ったことのない同期の子はとても大変そうだったが、
私は5歳の頃から中学校卒業までピアノを習っていたのが幸いした。
当時は嫌々教室に通っていたが、今となれば無理やりでも通わせてくれた親に感謝だ。

もちろん子供は今でも大好きだ。
たくさんの子供たちに囲まれながらお世話のできる今の職業を、自分では天職だと思っている。
だが、全てが順調なわけではない。
仕事には悩みや苦労がつきものだ。

職場の先生達はみんな女性だ。
私はまだ新米の域なので、ほとんどが年上の先輩ばかり。
女性の多い職場にはつきものなのかもしれないが、
いじめまではいかなくても、どうしても上下関係がうまれてしまう。

その中でも、一番私を悩ませているのはお局のAさんだ。
年齢はもちろん、経験値も他の人より高く、下手すると園長先生より権力をもっている様な気がする。
だから、うちの職場では例えそれが理不尽なことであっても、Aさんの言う事は絶対なのだ。
私も何度彼女の理不尽で自分勝手な発言に振り回されてきたことか。

仲のよかった同期はAさんとの関係に限界を感じ、一年足らずで泣く泣く退職した。
私も、心が折れそうになった事は一度や二度ではないが、辞めると、それこそAさんの思惑通りな気がして、
なんとか辞めずにここまでこれた。

ここは修行の場だと割り切り、毎日過ごすようにしている。
私も少しは強くなれたのかな。

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