ファッションの魔力

ファッション誌を見ていると、お金の感覚が麻痺する。
ページを開いた瞬間、自分の好みにストライク!そんなアイテムを見つけると、小文字で書いてあるブランド名と価格をチェックするのが楽しい。
「このブランドのお店は地方には無いな〜」とか思いつつ、やっぱり価格が気になります。

アクセサリーや時計、バックの特集はとくに価格チェックが楽しくて「高いんだろうな〜この時計、30万円くらいかな?」と予想していたが、「197,800円」などと書いてあると、安い!と思います。
冷静に考えると、すぐに買える価格じゃないのに、なぜか安くかんじちゃう不思議。

洋服だと予想価格のほうが下回っていることも多いのですが、たまに予想より下回っていると、意外と安い!と感じるのです。
実際、お会計のレジを前にしてその価格が表示されると、来月の引き落としのことをハイスピードで計算しながらカードを差し出しそうですが、ファッション誌を読んでいる私はセレブになりきっているようです。

最近は、マンションの価格をみても同じ現象が起きて自分でもおかしいです。
近所では再開発が進み高層マンションの建設ラッシュ。
毎日のようみ分譲開始のチラシが入ります。

「駅前のあのマンションか〜。最上階は4,000万円くらい?」と立地だけで予想しますが、間取り図の下に「2,200万円〜」と書いてあり「安い!買えるじゃん!」と嬉しくなります。
全然買えないのに、何言ってるんだろうと笑えてきます。

マンションのチラシに書いてある間取り図って夢がありますからね。
夢見るだけでいいんです。

お金があればセレブになれる

セレブを夢見る

高級エステに通ってお腹、太もも、二の腕に溜まった脂肪を落としきる。
そして美容外科に通って、垂れたまぶたを持ち上げてもらい、頬の脂肪吸引とリフトアップ、毛穴を焼く施術をしてもらう。もちろん全身脱毛も忘れずに!まずはこんな感じで自分の外見を若返らせる。
綺麗な外見を手に入れた私は、気持ちも10年前にタイムスリップ。あの頃憧れだった高級店で服や靴やアクセサリーを買い漁り、回りも驚く買いっぷり。気に入ったものは色違いでもご購入。買おうか迷ったらとりあえず買う。普段の買い物も「高級」「一流」と呼ばれるお店でしかしない。コンビニなんていきません!スイーツは自由が丘、お野菜やお肉は紀伊國屋やデパ地下で。
花嫁教室にも通う。フラワーアレンジメントや茶道やお習字、まるで嫁入り前のお嬢様。
そんなセレブ生活に慣れたころに、セレブ友達のパーティーに参加する。そこで年下イケメン社長と出会う。彼にまさかの一目惚れ。でも年下だし本当に若くて綺麗な子はまわりにいくらでもいるし、と遠慮していた。…のに、なぜか彼が近づいてきて「僕と1杯どうですか?」と声をかけてくれる。ドクンと胸が大きく鳴って二人の恋が始まる。そして二人は…

現実に起こらないシンデレラストーリー。
宝くじが当たったら私はお金を出しで買いにいきます。

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