女心はわからない

抱いて欲しいということか?
だが違った、自分の事をそんなに褒めてくれるなら、裸の自分を見ても同じことが言えるのか試して欲しいというのだ。
そして絶対に手は出さないで欲しいと。

小柄な自分では抵抗できないからと。
僕はこの肌が綺麗で自身の持てない女性に応援したいという気持ちを感じていた。
そしてその時が来た。

恥ずかしいからと電気をすべて消した僕の部屋で、彼女は全裸になり、両手で胸を隠しながら、下を向いて恥ずかしそうに身体を見せてくれた。
電気は全て消したのだが、満月の光でその身体は細部まではっきり見えた。

股間の薄い陰毛がいかにも彼女らしいと思った。
そして驚いた。
彼女が光っているのだ。いや、厳密には肌が白すぎて月光を反射しているのだ。
僕は息を飲んだ。

なんて綺麗なんだろう。
その姿を形容する言葉を今でも知らない。
抱きしめさせて欲しいと僕は言った。

何かをするつもりはなかった。
ただその肌に触れたかったのだ。
承諾の言葉を聞くとそっと、抱きしめた。

柑橘系の香水の香る小柄な身体を腕に抱くと不思議と安心感に包まれた。
「初体験、頑張ってください」
僕はうまく言えない気持ちを言葉にした。

あれから数年。
一人で酒を飲むと今でも思い出す。
月光を反射して白く光るその美しい肢体のことを。
それが僕の知る最も美しい肌である。

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