憂鬱な気持ち

事を終えてお互いにシャワーを浴びたら余裕が出来てきて、相手の素性が気になってきた。
どうしてそんなにヨレヨレの服と下着を着て、カバンもぼろぼろなのかと。

すると驚いたことに、2年くらいは同じ下着と服なのだという。
もちろん洗濯はしているらしいが…。

なぜ?と問うと、所謂家出娘で、出会い系の援助で生計を立てて、ネットカフェに暮らしいるというのだ。
そして日々の楽しみも仕事を兼ねたセックスくらいなのでうつろな印象なのだろうと。

私はこうゆう娘がいることをテレビの報道番組の特集などで知っていたがまさかその歯車の一つになるとは思いもしなかった。
自分が結婚して娘が出来た時、こんなことになったらどうしようと考えた。

彼女には早く家に帰るか、安定した生活をして欲しい。
タバコの煙を眺めながら私は少し陰鬱な気持ちになった。
そもそも、こういう生活スタイルが長続きする訳もない。

リスクが高すぎるのだが、本人はリスクという言葉さえ知らなかったので、教育水準が思わず垣間見えてしまった。
学歴が全てではないが、向学心が無ければ、それ相応の生活ステージでしか生きていけないのかと思うと、日本社会は平等そうに見えて平等ではないことに改めて気づく。

横道にそれることがカッコイイという価値観ならばいいのだが、そこのステージから脱却したいと思っている人も多いのかもしれない。

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